誰もが知っている『りんご』に虫歯予防の効果があるのは知っていますか?
『1日1個のりんごは医者しらず』ということわざは知っていますか?
それほどりんごは体に良い果物として昔からよく食べられてきました。
りんごには、免疫力をアップさせたり、腸を整えたり、脂肪の蓄積を抑えるなどの効果があります。
実際りんごを毎日食べると、脳卒中や心臓病、癌、呼吸疾患などの予防にも役立つそうです。
そんな、健康面でお役立ち効果抜群で健康の維持にもメリット大のリンゴ。
なんと、虫歯の予防にも効果を発揮するんです!🍎
なぜりんごが虫歯の予防になるのでしょうか・・・。
りんごを食べるだけで虫歯の予防ができる?
果物には糖が含まれているから虫歯になりやすいんじゃないの?
いい?
Contents
りんごで虫歯予防ができる?
虫歯の予防ができると言われている理由はりんごを丸かじりすると歯の表面の汚れが落とせるからです。
そして、リンゴにはリンゴポリフェノールと呼ばれる成分が含まれています。
このリンゴポリフェノールには、虫歯菌が出す酵素の働きを、阻害する効果があります。
なので、お口の中を歯垢が付きにくい状態にするために、虫歯を防ぐ効果が期待できるといわれているのです。
ほかには、リンゴポリフェノールには細菌が口の中に残った食べカスなどを分解して発生する、ニオイを抑えてくれる働きがあります。
つまり、口臭の予防にも効果を発揮してくれるのです!
りんごが歯に良くないという意見も・・・
「りんごは炭酸飲料よりも4倍、歯に悪い」との研究結果(「Journal of Dentistry」)を、2011年に英国の歯学研究所がを発表しています。
果物はおもに酸性で、糖分もたくさん含んでいるために虫歯になりやすい要素を持っています。
りんごも果物なので虫歯になりやすい性質があるのですが、りんごそのものが悪いわけではなく『食べ方』が重要なのです。
英国の歯学研究所は、「ゆっくり食べるとリンゴの酸性度によって歯はダメージを受ける」との見解を示しています。
やはり、りんごを食べるだけでは虫歯予防はできなさそうですね・・・。
りんごをよく噛むことで得られる4つの効果
唾液の分泌が良くなる
よく噛むことで、唾液腺が刺激されて唾液がたくさん出るようになります。
唾液には、
・食べかすや細菌を洗い流す作用
・細菌の発育を抑制する作用
・免疫力を高める作用
・唾液アミラーゼによる消化作用
・酸性に傾いた口の中を中性に戻す作用
・歯の再石灰化
・口臭を減少させる作用
など、様々な作用があります。
たくさん唾液がでるということは、虫歯になるリスク・歯周病になるリスクを減らすことができます。
骨・筋肉の発達が良くなる
よく噛むことで、顔の筋肉が発達します。
そして筋肉が動いて血流が良くなり、骨に栄養が与えられ発達します。
特にあごの骨はしっかりと噛むことで発達し、きれいな歯並びになります。
やわらかいものや噛みやすいものばかり食べていると、あごが小さいままで歯がうまく歯列に並ばなくなってしまいます。
成長期の子供にはなるべくきちんと噛まないと飲み込めないようなものを与えると良いのですが、硬いものばかりを食べるのもよくありません。
歯がすり減ってしまう場合があるからです。
・食べ物は大きめにカットする
・噛み応えのあるものを選ぶ(りんご・きゅうり・生キャベツなど)
・歯ごたえを残す
しっかりと噛むということが大切なので、工夫してあごの発達を助けましょう。
脳の活性化になる
よく噛むことで、噛むときに使う咀嚼筋と表情つくる表情筋が動くことで、血行がよくなってどんどん頭に血液が運ばれていきます。
また、歯を支えている歯根膜や歯茎が刺激されて脳に伝わります。
これらによって脳が活性化されて、記憶力や集中力を高めます。
他にも子供の脳の発達や、認知症予防にも効果が期待されます。
肥満の防止になる
しっかり噛むと満腹感が増してきます。
食べ物を口に入れて噛むとき、歯の歯根膜や頬の咬筋から中脳にある咀嚼中枢に神経興奮が伝わって、「神経ヒスタミン」という物質が分泌されます。
この神経ヒスタミンが満腹中枢を興奮させて、食事で増してくるブドウ糖などの満腹信号よりも早く、「おなかがいっぱいだぞ」という信号を送り込むので、食べすぎを抑えることができ肥満の防止になるのです。
結論:りんごを食べるだけでは虫歯予防にならない!
りんごを丸かじりすることで歯の表面の汚れを落とすことはできますが、細かい部分の汚れを落とすことはできません。
そして、りんごにも糖分は含まれているので、食べたまま歯を磨かないと虫歯になってしまいます。
りんごは体にもすごく良い食べ物で、大人から子供まで食べられる果物なので、口にする機会が多いかと思いますが、食べた後は必ず歯磨きをしましょう!!