子どもの歯磨き粉を選ぶ時、何を見て決めていますか?
「ラウリル硫酸ナトリウム」って聞いた事ありますか?
ラウリル硫酸ナトリウムは、歯磨き粉に入っている毒性のある危険な成分と忌避されている物の大御所の1つです。
何となくラウリル硫酸ナトリウムが入ってない歯磨き粉を選んでいるという人や「ラウリル硫酸ナトリウム」を調べてみたものの、いろんな情報があり過ぎて、本当に危険なのか、本当は安全な物なのか、なぜラウリル硫酸ナトリウムが入っている歯磨き粉を使わない方がいいのか、よく分からないという人が多いと思います。
ラウリル硫酸ナトリウムとは何なのか、何の為に子ども用の歯磨き粉に入っているのか、毒性や副作用はあるのか、詳しく調べてみました。
Contents
ラウリル硫酸ナトリウムとは何?歯磨き粉に配合されている役割は?
ラウリル硫酸ナトリウムが嫌われる理由は、ラウリル硫酸ナトリウムは合成界面活性剤だからです。
界面活性剤という言葉よく聞きますが、界面活性剤は危険なものではありません。
界面活性剤とは、油と水を乳化させる為の第3の物です。
油と水だけだと当然分離しますよね。
例えばドレッシング。いくらシェイクしても時間が経つと水分と油が分離します。

マヨネーズがよく例えられますが、油と水分(お酢)だけでは分離してしまいますが、たまごを加えると安定して混ざっている状態をキープできるようになります。=乳化

マヨネーズでは、第3の物=たまご(卵黄に含まれるレシチン)が界面活性剤という事になります。
たまごなら全然問題ないですよね。
問題は合成界面活性剤です。
合成界面活性剤とは、主に石油が原料で作られている洗剤で、歯磨き粉やシャンプー、食器洗い洗剤などに入っているのがよく知られています。
ラウリル硫酸ナトリウムは合成界面活性剤です。
歯磨き粉にラウリル硫酸ナトリウムを配合する理由は、「発泡剤」として。
合成界面活性剤は発泡性があり、水分だけでは取れにくい歯垢(油分を含む)を泡と共に乳化させ、取れやすくしていると考えられます。
もちろん、発泡性がある方が歯を磨いた感があるので、気分的な効果もあると思います。
ラウリル硫酸ナトリウムが入った子ども用歯磨き粉は本当に危険?避けるべき?
ラウリル硫酸ナトリウムは歯磨き粉の成分として、いかにも分かりやすい役割がありますね。
では、何故危険と言われているか。
発がん性について。
厚生労働省ではラウリル硫酸ナトリウムに発がん性はないとしています。
発がん性はありませんよって聞くと、安全な物なんだなって思ってしまいますが、それが落とし穴だと言われています。
ラウリル硫酸ナトリウムの発がん性以外の影響は。
★刺激性の皮膚炎を起こす可能性がある。
★目に入ったら炎症を起こす可能性がある。
★分子が小さいので残留の可能性が高い

★ラウリル硫酸ナトリウムはタンパク質を壊す性質がある
分子が小さく残留しやすい
↓
タンパク質が変性される
↓
刺激性の皮膚炎の可能性
何が原因か分からない湿疹に悩まされている人も多いと思います。
ラウレス硫酸ナトリウムとラウリル硫酸ナトリウムの違いは?歯磨き粉に入っているのは?
ラウリル硫酸ナトリウムはシャンプーでもよく議論されています。
ラウリル硫酸ナトリウムは分子が小さいから、頭皮から浸透していくとか、頭皮にたまりやすく湿疹など皮膚炎を起こす、とか。
更には体内に浸透し、長期の使用で何が起こるか分からないとも言われはじめたみたいです。
歯磨き粉と同じですね。
頭皮にたまる量は相当な量になり、頭皮だけでなく髪の毛のタンパク質にも影響すると言われ、ラウリル硫酸ナトリウムが入っているシャンプーは避けられるようになったそうです。
そこで、分子を大きくし、毛穴や細胞にたまりにくく、流しやすく改良されたのがラウレス硫酸ナトリウムです。

日本のメーカーのシャンプーはほとんどラウレス硫酸ナトリウムになっています。
歯磨き粉は1回の使用量が少なく、口から排出される割合も多いので、ラウリル硫酸ナトリウムのままなのかもしれませんね。
結論:なぜ入れる?!ラウリル硫酸ナトリウムが子ども用歯磨き粉に使われる理由
歯磨き粉におけるラウリル硫酸ナトリウムの役割は、発泡させて歯垢を取れやすくすると考えられる事が分かりました。
しかし、その安全性は100%ではない、という事も分かりました。
という疑問に当たりますよね。
それは単純に原価が安いからです。
安全で安心して使える、歯垢を取れやすくする成分となると、原価も家庭で使用しやすいように開発する費用もかかるので、売れやすい価格にするにはラウリル硫酸ナトリウムが手ごろという事になりそうです。
ラウリル硫酸ナトリウムを避ける人が多いので「ラウリル硫酸ナトリウム不使用!」という商品も多いですよね。
そのフレーズだけで飛びつくのも危険だと私は思います。
その代わりの物が果たして安全な物なの?という事も調べていきたいと思います。