日本人の役9割は虫歯になった経験があると言われています。
なぜ、虫歯になってしまうのでしょうか?
まず虫歯は、口の中に虫歯菌(ミュータンス菌など)がいなければ虫歯にはなりません。
生まれたての赤ちゃんは虫歯菌0です。
誰でも虫歯菌0の状態からスタートするのです。
そんなことはありません!!
その理由は詳しくこちらに書いてあります
→虫歯になるのは体質?|原因の虫歯菌が「遺伝」するって本当⁈
Contents
誰でも分かる♪虫歯の原因について詳しく解説!
まずは、虫歯になる条件について説明します。
虫歯になるには、いくつかの条件があります。
- 虫歯になりやすい歯の質
- 虫歯菌(ミュータンス菌など)の量が多い
- 歯垢を作る糖分の摂取量・摂取頻度
- 歯をみがくまでの時間(磨き残しがある)
これらの条件が重なって初めて虫歯ができるのです。
虫歯は、歯の表面に付着したプラーク(歯垢)にミュータンス菌など(虫歯をつくる菌)が住み着き、糖分を栄養にして酸を出します。
この酸によって歯の表面が溶かされて穴が開いていくのが虫歯の始まりです。
しかし虫歯になりやすい環境でも、必ず虫歯になるとは限りません。
では、なぜすぐに虫歯にならないのでしょうか・・・??
それには唾液の働きが深く関係しているのです!!
質の良い唾液は虫歯予防にもつながる?!唾液のすごい8つの機能
唾液は、ただ単にお口の中を潤わせているだけではありません。99%の水分と1%の抗菌・免疫・消化に関わる成分を含んでいます。
口の中の細菌の増殖を抑えて、口臭や虫歯の様々なトラブルから守ってくれているのです。
唾液のすごい8つの働きとは
自浄作用
お口の中の汚れを洗い流す作用。
少なくなってしまうと、汚れがたまって虫歯や口臭の原因になる。
抗菌作用
口や鼻、口などから侵入してくる細菌から身を守る生体防御機能が働いている。
抗菌作用をもつリゾチームが口の中の細菌の増殖を抑える。
㏗緩衝作用
唾液中の重炭酸塩も働きによって、飲食後酸性に傾いた口の中を中和させる働き。
この働きが弱い唾液の人は虫歯になりやすいと言えます。
再石灰化作用
唾液には、カルシウムやミネラルを歯に充填・修復する作用がある。
この働きが弱い人は虫歯になりやすいと言えます。
消化作用
唾液中の消化酵素アミラーゼは、糖質(デンプン)を分解して体内に吸収しやすい状態にします。
潤滑・湿潤作用
唾液中のムチンが粘膜を保護して、しゃべったり食べたりしても傷つかないようにしている。
溶解・凝固作用
味を感じるようにして、かみ砕いたり飲み込んだりしやすい塊にする。
粘膜修復作用
傷を治す役割をしている。
唾液の分泌について
唾液の分泌には口腔環境だけではなく、精神状態や健康状態なども深く関係しています。
刺激・時間帯・食事・年齢・性別・全身疾患・服薬・ストレスなど様々な影響をうけるのです。
例えば、運動後や緊張状態の時、アレルギーの薬を服用しているときなどです。
唾液には2種類あり、
- 安静時に分泌される安静時唾液
- 刺激に誘発されて分泌される刺激唾液
があります。
分泌スピードによって緩衝作用(中性に戻そうとする働き)の高さが変わり、分泌速度の速い刺激唾液のほうが緩衝作用が高いと言えます。
まとめ:虫歯と唾液には深い関係があった!!
唾液の量や質を改善することは、虫歯予防につながります。
唾液の分泌を阻害する要因や、唾液の分泌が減少する時間帯を知っておくことは大切です。
例えば、
刺激唾液の分泌が減る就寝前の飲食は控える。
虫歯があれば、治療してよく噛めるようにする。
よく噛むことで唾液の量が増えます。
すると唾液の持っている様々な機能で虫歯予防につながるのです。